フランスの結婚式編〜フランス・イギリス旅行記3

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今日は立冬ですね

こんにちは。飛鳥みやびです。もう立冬(りっとう)ですね。道理でだいぶ風が冷たくなって来たはずです。冬の足音が駆け足で近づいて来ている感じです。今日はフランスの結婚事情と現地(シャンベリ)で出席して来た結婚式の模様をお話ししたいと思います。

フランスの結婚事情

フランスでは、「いい相手を見つけたい」と思っている人は多いようですが、「結婚したい」と考えてる人は少ないようです。フランス人の結婚は大体3パターンあって、一番多いのはユニオン・リーブル(Union Libre)という事実婚です。法的根拠は何もありません。

今人気があるのが、パクス(PACS:連帯民事契約)です。これは同棲と結婚の中間で、税金の控除や財産所有権の面でメリットが受けられます。元々ゲイの為に出来た制度ですが、現在は通常のカップルの利用が大多数になっています。今後主流になると言われています。

最後は通常の結婚で、法律上「夫婦」になります。別れた場合は「離婚(バツイチ)」になります。フランスで離婚するには弁護士を立てねばならず、1年以上の日数と費用もかかりますので、年々結婚は減っているようです。

フランスで結婚式に出席

私の友人は正式な結婚をする上に、夕食会も開いて約250人が参加するそうです。こんなに盛大に開かれる結婚パーティーは、フランスでは珍しいという事です。

それでも現地に行くまでは、フランスでの結婚式の習慣がどんなものか分からなかったので、不安なままの出発でした。どのような服装で出席するのか?ドレスコードはあるのか?お祝儀は?と疑問だらけでした。

とりあえず失礼のない様な服であれば、何とかなるだろうと思って、ショップチャンネルで買ったクリスセリーンの黒の総レースのワンピースを持って行く事にしました。ショップチャネラーなので、当然ショップチャンネルで購入したパールのネックレスとADMJのバッグもコーディネートしました。

(当日は少し寒く、ずっとコートを着てましたので、総レースの意味はありませんでしたが。)

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実際の参加者の服装は、とても自由でした。ドレスアップしている人から、ビジネススーツの人、もっとカジュアルで普段着のような人もいました。服装に関しては、あまり心配する必要は無かったですね。ちなみにうちの主人は、黒の紋付羽織袴の出で立ちです。もちろん現地でそんな服装はただ一人。結構フランス人には好評でした。

ご祝儀にプレゼント持参

あまり現金を渡す習慣は無いようですので、ご祝儀代わりにプレゼントを用意して持って行きました。新郎新婦に一対のガラスの器と、ローマ字で名前入りの夫婦箸をプレゼントしました。(喜んでくれれば嬉しいのですが)

式は午後からですので、友人の家族・親戚とランチ会。もちろんお昼からワインで乾杯です。『サンテ!』とフランスでは乾杯するそうです。カシスのリキュールや栗のリキュールを、スパークリングワインに少し混ぜて頂きました。特に栗のリキュールを混ぜると、甘い良い香りでとても気に入りました。

いよいよセレモニーに参加

午後2時から民事セレモニーの為に、市役所に移動しました。大勢の友人知人が見守る中、市長立会いのもと、新郎新婦が結婚の宣誓をして署名します。(市長がジャンレノそっくりで笑いました。)

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午後3時半から教会での結婚式の為、チャペルに移動しました。
日本のチャペル結婚式で見る様式とはだいぶ違い、厳格なカトリックの教会で、クラシックな式も長時間に及び、言葉もラテン語で行われます。このような式は見た事がありませんでした。新郎新婦が教会から出たところを、ライスシャワーのように、ラベンダーを振りまいて祝福します。

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ここまでは身内や親しい友人だけの参加でしたが、午後5時からの夕食会(披露宴)は250人の参加者です。場所はカトリックの神学校を借りて会場にしていました。

まずは校庭で、ワインカクテルとおつまみで立食スタイル。あいさつとおしゃべりに花が咲きます。
フランス語は全然わかりませんが、英語が得意なツアーガイドをしているおしゃべりなおばさんと知り合い(捕まり)、ずっと話を聞いていました。

その後校舎の中に入り、席に着いて食事会。ハムやチーズ、鮭の料理に生野菜等を各自取って食べるスタイルです。食事は質素ですが、全てケータリングなどではなく、新郎新婦の家族や親戚の手作りだそうで、その準備はさぞ大変だったろうと思います。

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フランス人も、家族や親戚が集まる機会は、結婚式かお葬式ぐらいしか、なかなか無いようですが、親が子供を思う気持ちは万国共通ですね。

宴会は続くよどこまでも

披露宴でも皆んな、飲んで・食べて・しゃべり続けます。子供達は、親とは別に子供の席があり、勝手に遊んで食べて、自由にしています。その内、順次帰る人がいて、全員帰るまで披露宴は終わりません。宴会は夕方から深夜に及びました。

外国の結婚式に出席するチャンスなど、ほとんどありませんので、疲れましたが、とても素敵な式に参加できてハッピーな1日でした。ではまた。