奈良国立博物館の快慶展でたくさんの阿弥陀如来像や仏像を観てきました

スポンサーリンク
この記事の所要時間: 235

快慶展を観に奈良国立博物館へ

こんにちは。飛鳥みやびです。奈良国立博物館で開催されている特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』を観てきました。

運慶・快慶といえば、東大寺の金剛力士像があまりにも有名で、言わずと知れた日本を代表する鎌倉時代の仏師ですが、こんなに快慶の作品が一堂に見れる機会はあまりないので、奈良まで観に出かけました。

奈良国立博物館は、近鉄奈良駅やJR奈良駅から春日大社に向かう途中の奈良公園内にあります。近鉄奈良駅からだと歩いて15分ほどで着きます。この日はお天気がとても良くて暑いくらいでした。

館内には、ミュージアムショップやカフェもありますし、庭園もきれいですので、半日以上は楽しめます。

特別展「快慶」の詳細

快慶展の詳細は以下の通りです。

会期: 平成29年4月8日(土)〜6月4日(日)

休館日: 毎週月曜日

開館時間: 午前9時30分〜午後5時 毎週金・土曜日は午後7時まで
(入館は閉館の30分前まで)

観覧料金: 一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円

快慶の阿弥陀如来像

快慶の作った仏像や関わった作品は多く残っているそうですが、快慶自身のことは出自や生没年など、不明な点が多くあるそうです。

快慶は、自身を「巧匠アン(梵字)阿弥陀仏」と称したことからもわかるように、単に仏師というだけではなく、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に臨んでいたそうです。

彼が生涯をかけて追求した、実在感と格調の高さを兼ねそなえた阿弥陀如来立像の姿は、来迎形阿弥陀の一典型としてながく受け継がれ、彼の阿弥陀仏号にちなんで「安阿弥様(あんなみよう)」という様式名で親しまれています。

この快慶展では、たくさんの阿弥陀如来像が展示されていました。立ち姿がとてもきれいでした。

初期の奈良・西方寺像から、快慶が生前最後にかかわり、弟子の行快(ぎょうかい)が完成させた京都・極楽寺像までの、阿弥陀如来像の名品がずらりと並び、作風の変遷を観ることが出来ました。

私のお目当て僧形八幡神像

そして何と言っても今回の展覧会の見所は、国宝 僧形八幡神坐像です。

個人的に私が観たかっただけですが、とてもオーラがあって、圧巻の大迫力でした。

この東大寺の国宝である八幡神像は、僧形というように、神様ですがお坊さんの格好をしています。元々は、東大寺の裏にある手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)の宝物でした。

明治より前は神仏混合で、神社とお寺は一体でした。東大寺を守っていた神社が手向山八幡宮です。明治政府が廃仏毀釈で、神社とお寺をむりやり分離させたときに、僧形だったので、東大寺の宝物として所有が移ったのではないかと思います。

他にも大日如来さんや地蔵菩薩さんなど、美しい姿の仏像や神像をたっぷり堪能できました。興味をお持ちの方は是非一度足をお運び下さい。おすすめです。ではまた。