快慶展を観に奈良国立博物館へ
こんにちは。飛鳥みやびです。奈良国立博物館で開催されている特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』を観てきました。
運慶・快慶といえば、東大寺の金剛力士像があまりにも有名で、言わずと知れた日本を代表する鎌倉時代の仏師ですが、こんなに快慶の作品が一堂に見れる機会はあまりないので、奈良まで観に出かけました。
奈良国立博物館は、近鉄奈良駅やJR奈良駅から春日大社に向かう途中の奈良公園内にあります。近鉄奈良駅からだと歩いて15分ほどで着きます。この日はお天気がとても良くて暑いくらいでした。
館内には、ミュージアムショップやカフェもありますし、庭園もきれいですので、半日以上は楽しめます。
特別展「快慶」の詳細
快慶展の詳細は以下の通りです。
会期: 平成29年4月8日(土)〜6月4日(日)
休館日: 毎週月曜日
開館時間: 午前9時30分〜午後5時 毎週金・土曜日は午後7時まで
(入館は閉館の30分前まで)
観覧料金: 一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円
快慶の阿弥陀如来像
快慶の作った仏像や関わった作品は多く残っているそうですが、快慶自身のことは出自や生没年など、不明な点が多くあるそうです。
快慶は、自身を「巧匠アン(梵字)阿弥陀仏」と称したことからもわかるように、単に仏師というだけではなく、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に臨んでいたそうです。
彼が生涯をかけて追求した、実在感と格調の高さを兼ねそなえた阿弥陀如来立像の姿は、来迎形阿弥陀の一典型としてながく受け継がれ、彼の阿弥陀仏号にちなんで「安阿弥様(あんなみよう)」という様式名で親しまれています。
この快慶展では、たくさんの阿弥陀如来像が展示されていました。立ち姿がとてもきれいでした。
初期の奈良・西方寺像から、快慶が生前最後にかかわり、弟子の行快(ぎょうかい)が完成させた京都・極楽寺像までの、阿弥陀如来像の名品がずらりと並び、作風の変遷を観ることが出来ました。
私のお目当て僧形八幡神像
そして何と言っても今回の展覧会の見所は、国宝 僧形八幡神坐像です。
個人的に私が観たかっただけですが、とてもオーラがあって、圧巻の大迫力でした。
この東大寺の国宝である八幡神像は、僧形というように、神様ですがお坊さんの格好をしています。元々は、東大寺の裏にある手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)の宝物でした。
明治より前は神仏混合で、神社とお寺は一体でした。東大寺を守っていた神社が手向山八幡宮です。明治政府が廃仏毀釈で、神社とお寺をむりやり分離させたときに、僧形だったので、東大寺の宝物として所有が移ったのではないかと思います。
他にも大日如来さんや地蔵菩薩さんなど、美しい姿の仏像や神像をたっぷり堪能できました。興味をお持ちの方は是非一度足をお運び下さい。おすすめです。ではまた。