マティスとルオー友情50年展をあべのハルカス美術館に観に行った感想

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楽しみにしていた「マティスとルオー」展に行く

こんにちは。飛鳥みやびです。待ちに待っていた「マティスとルオー」展を観に、あべのハルカス美術館に行ってきました。

特にマティスが見たくて行ったのですが、ルオーの作品も独特な雰囲気と迫力があって非常に良かったです。

20世紀のフランス近代絵画に、輝かしい足跡を残したアンリ・マティス(1869~1954)とジョルジュ・ルオー(1871~1958)。色彩画家として有名なマティスと、宗教画家として知られるルオー。

作風が全く異なるこの2大巨匠が、パリの美術学校(国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室)の同級生であり、生涯にわたって家族ぐるみの交流を続け、互いの創造活動を尊重し、支援し合い、強い友情で結ばれていた事など、全く知りませんでした。

この展覧会では、個性的な二人の作品と共に、近年発見された往復書簡を展示していて、半世紀にわたる二人の厚き友情と芸術の軌跡が紹介されていました。

マティスとルオー 二人の個性

ルオーの絵画は、黒を基調として全体的に暗く重い印象を受けるのですが、太い黒い線の輪郭で、漫画の絵のように抽象化された人物や物が、その対象の本質をとらえて表現されているので非常に興味深かったです。

マティスの作品は、色紙を切り貼りしたかの様な鮮やかな色彩と、抽象化された「線」ですね。単純に見える「線」が生き生きとして素晴らしいですね。やはりマティスはマティスでした。

また、二人の手紙もそれぞれの個性が出ていました。マティスの書いた手紙は、文字もきれいできちんと整列して文字が並んでいるのですが、ルオーが書いた手紙は文字が乱雑に並び、余白部分にも縦横いたる所に書き込んであります。内容も途中から詩が始まったりします。二人の性格や人柄が垣間見えて面白かったです。

「マティスとルオー」展の詳細

この展覧会情報は以下の通りです。

会場: あべのハルカス美術館
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F

開催期間: 2017年 4月4日(火) ~ 5月28日(日)

開館時間: 火~金 / 10:00~20:00
月土日祝 / 10:00~18:00
ただし、5月3日(水・祝)〜7日(日)は20時まで開館延長
(入館は閉館30分前まで)

休館日: 4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、5月8日(月)

入館料: 一般1,400円、大学・高校生1,000円、中学・小学生500円

「山田五郎アートトーク」

この展覧会のイベントとして、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」の顧問(ゲスト)としてもお馴染みの、山田五郎氏のトークショウが2017年4月21日(金)午後6時〜7時に予定されています。

(山田氏は東京出身ですが、9歳から高校卒業まで大阪で過ごされた為、大阪弁もペラペラです)

山田氏は、評論家でタレント、コラムニストや元講談社の編集者という肩書きがあり、サブカルチャーにも精通されています。

上智大学在学中にオーストリアのザルツブルク大学へ1年留学し、西洋美術史を専攻されていますので、特に美術の造詣が深くて、楽しい語り口でやさしく説明して下さるので、大ファンです。

定員は270名(先着順)で、参加は無料ですが、本展の観覧券(半券可)が必要となっており、当日の17:30から、あべのハルカス25階にて受付を開始するそうです。できればお話を直接聞きたいですので、是非参加したいと思っています。ではまた。